10月11日・12日 一級小型船舶免許、今度は学科 ― まずは二級相当をクリア
10月10日の実技教習を無事に終え、翌11日からは学科教習に入った。
それにしても、埼玉から毎日江の島まで通うのはなかなか大変だ。
教習開始は朝9時。しかし電車は何があるか分からないので、毎朝6時には家を出るようにしている。
「さすがに早すぎるかな」とも思うが、案の定、この日も電車が20分ほど遅れた。
それでも1時間ほど余裕を持っているので、まったく問題なし。
もしギリギリの電車を選んでいたら、「試験なのに間に合わないかもしれない」と朝からハラハラして、それだけでメンタルを削られていただろう。
こういう日は、1時間のマージンは無駄ではなく、安心を買っている時間なのだと思う。
2日目からは、いよいよ学科
10日は実技だったが、11日と12日は学科。
一級免許なので、てっきり最初から海図を広げて、方位や距離を計算するような難しい勉強が始まるのかと思っていた。
ところが、この2日間は主に二級相当の学科だった。
海上交通のルール、安全に関する知識、船の構造、エンジン、装備、トラブルへの対応など、まずは小型船舶を操船するための基本を一通り学んでいく。
当然、覚えなければならないことは結構多い。
特に海上のルールは、車の道路交通法とは違う考え方もあるので、一つずつ頭に入れていく必要がある。
ただ、先生の説明が分かりやすい。
単に「これは覚えてください」ではなく、なぜそうするのかを含めて説明してくれるので、意外とすんなり頭に入ってくる。
船の構造は、車と比較すると分かりやすい
個人的に面白かったのは、船の構造やエンジンの話だった。
自分はもともと車が大好きで、機械的な構造についてもかなり勉強してきた。
だから船のエンジンや各部の機能についても、
「なるほど、車でいうとここに相当するのか」
と比較しながら考えると非常に理解しやすい。
もちろん船特有の構造や注意点はある。
しかしエンジンという機械そのものの基本原理が突然別物になるわけではない。
車で持っていた知識が、思った以上に役に立った。
こういうところは、単純な暗記ではなく、今まで自分の中に蓄積してきた知識と新しい知識がつながっていく感じがして面白い。
ウィングフォイルで覚えた海の知識も、意外と役に立つ
そして、もう一つ大きかったのが、これまでウィングフォイルを通じて先生から教わってきたことだった。
風向き。
波。
海上での安全。
ほかの船やマリンスポーツとの関係。
オフショアの怖さ。
実際、つい最近もオフショアで沖へ流されているウィングフォイラーを見つけ、ライフセーバーに知らせたばかりである。
教科書に書いてある「海上の安全」が、単なる試験問題ではなく、かなり実感を伴って理解できる。
ウィングフォイルをやってきたことと、船舶免許の勉強。
一見すると別のもののようだが、実際にはかなりつながっている。
3日目、最後はいよいよ70分の学科試験
12日も引き続き学科。
エンジンや船の構造、緊急時の対応なども含め、一通り必要な内容を勉強した。
そして最後は、いよいよ試験。
今度は練習問題ではない。
制限時間70分の本番の学科試験である。
さすがに少し緊張した。
ただ、問題を解き始めてみると、思ったよりスムーズに進んだ。
先生がポイントを分かりやすく教えてくれたことに加え、これまで海で身につけていた知識もある。
次々に回答していき、気がつけば20分ほどで最後まで終わってしまった。
「もう一回見直そうかな」
とも思ったが、だいたい答えには自信がある。
ただ何問か、
「これ、問題文の日本語がちょっと分かりにくいな……」
というものがあった。
そこだけは少し迷ったので、さすがに満点というわけにはいかないかもしれない。
それでも、ほぼできたという感触はあった。
20分ほどで提出した。
「高得点でしたよ」
先生がその場で採点してくれた。
結果は――合格。
しかも先生から小声で、
「かなり高得点でしたよ」
と教えてもらった。
よし。
まずは一安心。
10日の実技もクリア。
11日、12日の学科を終えて、二級相当の試験もクリア。
これで一級取得に向けた前半戦は、かなり順調に終えることができた。
「今日は気持ちよく帰れるな」
そう思って、少し早めに教習所を後にした。
……ところが、そう簡単には終わらなかった。
合格した帰り道、まさかの90分ストップ
帰りの電車で事故に巻き込まれた。
緊急停止。
そこから動かない。
10分。
20分。
30分……。
結局、約90分も電車の中で停車することになった。
朝は「1時間余裕を持って出れば電車が20分遅れても大丈夫」と思っていたのに、帰りはまさかの90分。
せっかく試験に合格して、
「よし、今日は順調だった」
と気持ちよく帰るはずだったのに、最後にとんでもないおまけが付いてきた。
まあ、行きではなく帰りだっただけ良かったと思うしかない。
これが朝だったら、1時間のマージンでも足りなかった。
前半戦終了。次はいよいよ「一級」の勉強へ
そんなトラブルはあったものの、この3日間の成果としては十分だった。
実技は合格。
二級相当の学科試験も合格。
これでまず、小型船舶を操船するための基本部分はクリアできた。
そして次の17日、18日はいよいよ一級の学科。
ここからは、最初から少し気になっていた海図の読み方や計算など、より本格的な内容に入っていくはずだ。
昔の受験勉強ほど大変ではないだろう――とは思っている。
ただ、油断はしない。
せっかくここまで順調に来たので、少し復習して次の週末に備えよう。
ウィングフォイルの練習は2週続けてお休みになるが、これも海でできることを増やすための時間だ。
ウィングで飛ぶ技術に、船を操る技術を加える。
一級小型船舶免許取得まで、あと一歩である。

