8月2日 海の代わりを探して ― 渡良瀬遊水地、ウィングフォイルの新拠点になるか

8月2日、土曜日。
先週7月25日にSUPサーフィンで小指を痛めてしまい、しばらくウィングフォイルはお預けになった。
指はまだ腫れていて、とっさの操作が必要なウィングフォイルをやるのは怖いというか不可能。
とはいえ週末に海へ行けないと、やはり暇である。
そこで、この機会に前から考えていたことをやってみることにした。
「もっと家の近くでウィングフォイルができる場所はないだろうか。」
毎回埼玉から江の島まで行くのも楽ではない。
将来、気軽に練習できるホームゲレンデのような場所が近くにあれば理想的だ。
その候補として、渡良瀬遊水地へ行ってみた。5月に一度行ったが風がなかったせいか誰もいなかった。さて今日は・・。


今回は駐車場選びから進歩

前回来たときに一つ分かったことがあった。
駐車場によっては水辺まで結構遠い。
ウィングフォイルは、とにかく道具が多い。
ボード、フォイル、ウィング、ポンプ、ウェットスーツ……。
これを抱えて長い距離を歩くのは、それだけでかなりの仕事になる。
しかし前回、「こっちの駐車場なら車でかなり近くまで来られる」という場所を見つけていた。
今回は迷わず、そこへ直行。
これが正解だった。
駐車場にはかなりの台数の車があったものの、意外と余裕があり、しかも端のいい場所に停めることができた。
そこから水辺までは30mもないくらい。
もっと近いかもしれない。
しかも周囲には芝生がある。
ここなら車から道具を降ろして、そのまま芝生の上でフォイルを組み立てたり、ウィングを膨らませたりできる。
「お、これは意外といいぞ。」
少なくともウィングフォイルの基地としての使い勝手は、かなり良さそうだった。


思った以上にウィング天国

水面はかなり広い。
もちろん使用できるエリアは決められているようだが、それでも練習するには十分な広さがある。
しかもこの日は、そこそこ風も吹いていた。
水面を見ると、ウィンドサーフィン、ウィングフォイル、さらに小さなパラシュートのような翼を使ったフォイルまでいる。
全部で十数人くらいだろうか。
思っていた以上にマリンスポーツを楽しんでいる人が多い。
「ここ、ちゃんとウィングフォイルのゲレンデなんだな。」
今日は指のケガで自分はできない。
だから岸からしばらく眺めていた。


人の乗り方が気になるようになった

見ていると、ウィングフォイルは初心者らしい人がいた。
なかなか走り出さない。
動き出してもすぐ落ちる。
ウィングの位置と足の荷重がうまく合っていない。
ウィングの操作も甘い。
それを見ながら、いつの間にか自分の頭の中では、
「もう少しそこでウィングをこうした方がいいのにな。」
「そこで足の荷重を変えれば浮きそうなのに。」
などと考えていた。
そして、ふと気づいた。
「あれ? 俺、人の乗り方にアドバイスできるくらいにはなったんだ。」
もちろん実際に教えられるほどのレベルではない。
でも、少し前まで自分自身が「どうやったら浮くんだ?」と必死になっていた。
それが今では、岸から初心者を見て「そこじゃないんだよな」と思っている。
自分ではなかなか気づかないが、こういうところで上達を実感するのはちょっと面白い。


最大のメリットは「近さ」……なのだが

問題は距離だ。
江の島まで行くよりは近い。
しかし家から車で1時間くらいはかかる。
往復すれば2時間。
「近場のホームゲレンデ」と呼ぶには、微妙なところである。
しかも、ボードやウィングなどのギアを自宅にはおけないのも問題である。
もしこの近くに艇庫のような場所があって、ボードやフォイル、ウィングを置いておけるなら話は変わる。
車で1時間。
着いたらすぐ道具を出して海……ではなく湖へ。
2〜3時間乗って、また1時間で帰宅。
それなら十分ありかもしれない。
逆に毎回大きな道具一式を車に積み込んで持ってくるとなると、もう少し近ければなあ、というのが正直なところだ。


そして、どうしても江の島と比べてしまう

もう一つ、実際に来てみて感じたのが雰囲気の違いだった。
水がすごい汚いわけではない。
決してそんなことはないのだが、やはり海とは違う。
湖というか遊水地というか、基本的にはたまり水である。
水面の色や岸辺の雰囲気を見ていると、
「よし、飛び込もう!」
という感じには、正直あまりならない。
そして何より違うのが、場所全体の空気感だ。
江の島へ行けば、夏は海の家が並び、若い人も多く、サーファーやウィンドサーファーが行き交っている。
電車を降りて海へ向かって歩いているだけで、
「今日は海に来たぞ。」
という気分になる。
それだけでテンションが上がる。
一方、渡良瀬遊水地はとても静かだ。
落ち着いて練習するには、むしろこちらの方がいいのかもしれない。
でも自分にとっては、少し静かすぎる。
ウィングフォイルそのものだけではなく、「海へ遊びに行く」という時間全部を楽しんでいるのだと、改めて気づいた。


それでも有力候補

では、渡良瀬遊水地はナシなのか。
いや、そんなことはない。
むしろ練習場所として考えれば、かなり有力だと思う。
水面は広い。
実際にウィングフォイルをやっている人もいる。
駐車場から水辺が近い。
芝生でセッティングもできる。
そして江の島まで行くよりは、圧倒的に気軽だ。
「今日は風が吹いているから、ちょっと2時間だけ練習しよう。」
将来的にそんな使い方ができるなら、かなり価値がある。
江の島は、海そのものを楽しむ場所。
渡良瀬遊水地は、ウィングフォイルの技術を磨く練習場。
そんな使い分けもありかもしれない。
今日は指のケガで水には入れなかったが、岸から眺めているだけでもいろいろな発見があった。
何より、初心者のウィングフォイルを見ながら、
「自分も意外と上達したんだな。」
と思えたのは、ちょっとした収穫だった。
指が治ったら、一度ここでも実際に飛んでみたい。
渡良瀬遊水地。
新しいホームゲレンデ候補として、とりあえずキープである。

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