5月30日 25日ぶりの復帰戦 ― 肋骨の痛みを越えて、500mフォイリングへ

5月5日に肋骨を痛めて以来、実に25日ぶりの海だ。

正直、この日をどれだけ待ち望んでいたことか。

寝返りを打てばまだ胸は痛い。朝起きた瞬間も違和感はある。でも、立つ・座る・腕を動かす――そういった日常動作ではほぼ問題なくなってきた。

「もう行けるだろう」

そう判断して、久しぶりに江の島へ向かった。

もちろん不安もあった。ウィングフォイルは水からボードに乗り上がる場面で胸を使う。そこだけは気を付けなければならない。

それでも、海に行きたい気持ちの方がはるかに大きかった。


久しぶりの海、そして夏の気配

この日の予報は南風4〜5m/s。

初心者の自分にとっては理想的なコンディションだ。

6㎡のウィングならちょうど良い。
パンピングを使えばフォイリングも十分狙える。

そんな期待を胸に、今回は久々ということもあり、先生のレッスンをお願いしていた。

江の島に到着すると、まず驚いた。

思ったより吹いている。

ウィンドサーファーたちがプレーニングしながらビュンビュン走っている。

「あれ……これ、6㎡ではオーバーかな?大丈夫かな?」

少し不安になる。

ショップで先生に相談すると、

「6m2で大丈夫ですよ」

と即答。

とはいえ念のため、6㎡と5㎡の両方を持ってビーチへ向かった。


夏が近づいている

久しぶりに歩く江の島の浜辺は、少し景色が変わっていた。

海の家の建設が始まっている。

7月・8月になれば、この浜は海水浴客のためのエリアになり、マリンスポーツの自由度は大きく下がる。

すでに工事車両が並び、ボードを運ぶルートもかなり狭くなっていた。

昨年は先生に助けてもらったが、今は基本的に一人。

場合によっては道路側へ回り込まなければならない。

少し面倒だが、それもまた夏が近づいている証拠だ。

人も増え、浜には活気が戻ってきている。

マリンスポーツ好きとしては複雑な気持ちだが、夏の訪れを感じる瞬間でもあった。


電動ポンプ、完全に革命だった

ビーチへ到着し、最終的に選んだのは6㎡。

そして今回も活躍したのが、前回導入した電動ポンプだ。

16,000円ほどしたので購入時は少し悩んだ。

しかし今では完全に元を取った気分である。

以前は空気を入れるだけで汗だくになり、練習前に体力を消耗していた。

今はボタン一つ。

その間に他の準備ができる。

疲れない。

汗もかかない。

一緒にいた仲間も、

「それいいな、自分も買おう!」

と言っていた。

正直、その気持ちはよく分かる。


久しぶりでも、身体は覚えていた

海へ出る。

南風は十分。

まずは何往復かして風上へ。

24日ぶりとは思えないほど、感覚は残っていた。

そして先生と合流。

いよいよフォイリング練習開始だ。

5月5日の時点では、

「300mくらい浮いたり水面をタッチしたりしながら転ばずに走れる」

というところまで来ていた。

長いブランクで後退しているかと思ったが、2〜3回トライするとすぐにそこまで戻れた。

身体は意外と覚えている。

これはかなり嬉しかった。


YouTubeと先生、どちらが正しい?

今回、一番大きな収穫はポジションだった。

自分は最近、

「センターに乗る」

ということをかなり意識していた。

YouTubeで勉強した内容でもあった。

ところが先生は言う。

「センターを意識しすぎています。もう少し手前でいいですよ。」

正直、

「あれ? YouTubeと違うな」

と思った。

しかし実際にやってみると……

先生のアドバイスに従う方がうまくいく。

面白いものである。

おそらく、

YouTubeでは「センター+風上に傾ける」

という説明だったが、

先生は結果として同じことを、より自分に分かりやすい表現で教えてくれたのだと思う。

実際、その修正だけでフォイリングの安定感がかなり向上した。


500mフォイリング達成

さらに先生からは、

「パンピングがまだ小さい」

という指摘も受けた。

自分では大きくやっているつもりだった。

でも動画で見ると、確かにちょこちょこ動いているだけ。

これも実際に見てもらわないと分からない部分だ。

そしてレッスン終盤。

ついに成果が出た。

浮く。

安定する。

落ちない。

そのまま走る。

気が付けば、片道ほぼ最後までフォイリング状態を維持できた。

距離にすると約500m。

しかも最後は転倒せず、そのままジャイブでターンして戻ることができた。

これは明らかに5月5日の自分より一段上のレベルだ。


25日ぶりの海が教えてくれたこと

肋骨を痛めた時は、

「このまましばらく何もできないんじゃないか。覚えたことがリセットするかも」

と本気で思った。

しかし久しぶりに海へ出てみると、思っていた以上に身体は覚えていた。

もちろん課題はまだ山ほどある。

動画を見ると少しへっぴり腰だし(思っていたよりましだったが・・)、

上級者のような余裕はまったくない。

それでも、

「確実に前進している」

という実感があった。

そして何より、24日ぶりの海は本当に楽しかった。


今年初めてウェットスーツを着た日でもあった。

気温は30℃。

もうドライスーツの季節は終わりだ。

いよいよ夏が始まる。

そして自分のウィングフォイルも、ようやく次のステージに入ったのかもしれない。

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