4月18日 「浮いた、その先」が見えた日 ― 制御との戦い
4月18日(土)。
この日もいつものように江の島へ向かった。
ここ数週間、同じパターンが続いていた。
数日前の予報では「いい風」なのに、当日朝になると下方修正されて無風に近くなる。
正直、今回も半信半疑だった。
しかしこの日は違った。
朝起きて予報をチェックすると、4m/sが維持されている。
1時間ごとに見ても変わらない。
「今日はいけるかもしれない」
そう確信して、海へ向かった。
期待と現実、そしてギリギリのライン
電車トラブルで30分遅れ。
それでも現地に着くと、風は吹いている。
「これは今日はいける」
急いで準備。
・フォイルセット
・6.0㎡ウィング
・ドライスーツ
そして出艇。
しかし海に出ると――
体感3m/s。
ウィンドサーファーはV字で浮いている・・。
「やっぱりか…」と少し落胆。
ただ、完全な無風ではない。
安定して吹いている。
ここで割り切る。
しっかり“走れる”段階へ
この日の収穫の一つはここだった。
フォイリングしない状態でも、
・しっかり風上に登れる
・沈せずに、ジャイブを繰り返せる
・安定して沖に出られる
明らかに以前とは違う。
調子に乗って、そのまま湾の外まで出ていった。
沖の罠 ― うねり1.5m
「沖の方が風があるはず」
そう思って出たが、待っていたのは風ではなくうねりだった。
上下に1.5mほど揺さぶられる。
風は3m程度あるので何とか制御して、沈はしない。
しかし――
沈しないために制御しているだけで、速度を上げる操作をやる余裕がなく
フォイリング・浮く動作にトライできない。
これは厳しいと判断し、湾内へ戻る。
江の島という“難しい環境”
ここで一つ気づいた。
江の島は、初期練習には厳しい環境だということ。
・波があるということは、
常にバランスの操作が必要になり、加速操作がし難い
パンピングしても、波が抵抗になり速度が出にくい
例えば湖やフラットウォーターなら、パンピングで一気に加速できる。
しかしここでは波が“ノイズ”になる。
スキーで例えるなら、
「コブ斜面でボーゲン練習」している状態
本来なら平地でやるべき段階を、難しい環境でやっている。
ただしこれは同時に、
とはいえ将来、上手になったら、波で遊べるので、そこを目指して
集中してやるしかない。場所を変えることは全く考えない。
フォイリングトライ ― ついに変化
湾内に戻り、フォイリングトライ開始。
ブローを待つ。
パンピングで加速。
さらに足のポンピングを加える。
そして――
浮いた。
しかし最初は手前に倒れた。
原因は明確だった。
ウィンドサーフィンの癖で手前寄りに乗っている
修正、そして“安定した浮き”
次のトライ。
センターに乗ることを意識。
パンピング → 加速 → 浮上
今度は違った。
フワッと浮き、明らかに安定している。
「これはいける」
しかし次の瞬間、波で傾く。
修正が強すぎて反対側へ転倒。
制御の問題(エンジニア的理解)
さらにトライ。
今度は修正を弱める。
しかし今度は修正不足でそのまま倒れる。
ここで完全に理解した。
これは制御の問題だ
・強すぎる → オーバーシュート
・弱すぎる → 修正不足
つまり
ゲイン調整(ファインチューニング)
ここを合わせれば、安定する。
それを確信するとともに、今までは浮いては沈の繰り返しだったのが、
フィードバック制御する余裕ができたことが大きいと感じた。
「あと少し」の確信
この日は何度か浮けた。
しかも、
浮いた瞬間が安定している
これは大きな進歩。
あとは
微調整を繰り返すだけ
正直、
あと10回、20回トライできれば今日でも安定フォイルが実現できた
そんな手応えだった。
ただし現実は…
問題は風。
・弱い
・ブローが少ない
・大きい波が絶えずくる
結果として、安定フォイリングまでは到達せず。
そして初めての“自分の映像”
この日は自主練だったが、先生が遠くから動画を撮ってくれていた。
初めて見る、自分のウィングフォイル。
少し遠い映像ではあったが、
「自分がやっている姿」が見えたのは大きい
これは次の練習に確実に活きる。
今日の結論
・浮ける → できる
・安定しない → 制御の問題
・原因 → 明確
つまり、
次は間違いなく行ける段階に入った
次へ
必要なのは2つだけ。
・もう少し風
・あと少しの反復
次回は、
「浮く」ではなく「走る」
そこに行く。

