4月29日 ついに“静寂の世界”へ ― ゴールデンウィーク初日、飛行の手応え
4月29日(水・祝)。
いよいよゴールデンウィークが始まった。
先週の土曜日(25日)は完全に無風で練習断念。
その分、この連休にかける思いは強かった。
「このゴールデンウィークで、必ず安定フォイリングをものにする」
風さえあれば、毎日でも海に行く。
そう決めて迎えた初日だった。
期待薄のスタート
しかし前日の予報は、北風3m/s。
北風は陸に遮られやすく、しかもオフショア。
条件としてはあまり良くない。
それでも、先週末に行けなかったこともあり、
「風がなければSUPでもいい」
と割り切り、江の島へ向かった。
無風、そして待機
13時頃に到着。
やはり風はほぼなし。
波はあるが、ウィンドサーファーはV字でかろうじて浮いている程度。
どうするか。
30分ほど海を見ながら待つ。
すると――
少しずつ変化が出てきた。
V字だったセイルが、わずかに倒れ始める。
風紋も見えてきた。
「これは来るかもしれない」
決断
迷いは消えた。
クラブに戻り、すぐに準備。
・ウィング6m2
・フォイル
・セミドライスーツ(もう少し暑いが我慢)
そしてビーチへ。
風、来た
出てみると、思った以上に吹いている。
体感で約4m/s。
北風でややサイドオフショア。
リスクはある。
下らせすぎると流される。
だから今日はとにかく、
「しっかり風上に上る」
これを意識してスタート。
いきなりの浮き
走り出すと、しっかり風をつかめる。
何度かターンを繰り返すうちに、十分な風上ポジションを確保。
そして――
いよいよフォイリングトライ。
下らせて加速。
パンピング。
すると、
一発目で浮いた。
「来た」
しかし久しぶりの感覚。
少しの間は持つが、その後落ちる。
それを5〜6回繰り返す。
腕はパンパン。足も疲労。
一度休憩。
再びチャンス
その間に風が落ちる。
「またダメか…」
と思った瞬間、再び風が入る。
すぐに再開。
センターへの意識
ここで気づく。
「まだボードのセンターに乗りきれていない」
そこで意識を変える。
そして思い出す。
eフォイルの感覚。
あのときは、さんざん苦労はしたが、
最後は真ん中に乗れれば安定して飛べるようなった。
同じことをやればいい。
静寂の世界
次のトライ。
パンピング → 加速 → 浮上
そして――
安定して浮いた。
その瞬間、世界が変わる。
それまで聞こえていた
ボードが水をたたくタン、タン、タンという音が消える。
そして静寂。
風を切る音だけ。
水面の抵抗から完全に解放された感覚。
そして、
・少し下る
・少し登る
そのコントロールもできた。
「これは…eフォイルと同じだ」
ついに理解した。
しかし、現実
ただし、完全ではない。
波の影響でバランスを崩し、転倒。
まだ安定しきれていない。
左右差という課題
右足前スタンスの反対側に回ると、急にうまくいかなくなる。
浮いては落ちるの繰り返し。
考えてみると、
eフォイルでは左足前の片側のスタンスしかやっていない。
その差が出ている可能性がある。
過去最高の手応え
それでもこの日は違った。
・これまでで最長のフォイリング時間
・最も安定した浮き
・初めての“コントロール感覚”
間違いなく、
過去最高の内容
だった。
ただし、
完全安定にはまだ一歩届かない。
次のステージへ
原因は分かっている。
・足のポジション
・左右バランス
・波への対応
あとは調整。
「これはもう、いける」
そう確信できた。
ゴールデンウィークの決意
ゴールデンウィークはあと7〜8日。
最低でもあと2回、できれば3回。
ここで決める。
「安定フォイリングを完成させる」
その強い決意を持って、この日の練習を終えた。
いい一日だった。


