7月12日:電動Foilで自由に疾走!?

今日は、ようやく掴んだ――そんな一日だった。

前回までは、なぜか安定しなかった。
浮いてもすぐ沈み、バランスが決まらない。
それが今日は、先生のひと言で全てが変わった。
「もう少し後ろに立ってみて。」
ほんの数十センチの位置の違い。
けれど、それが魔法のように世界を変えた。

ボードが滑り出した瞬間、すぐに浮き上がった。
水の抵抗がふっと消え、風が体を包み込む。
驚くほどスムーズにプレーニングできる。
そのまま、安定したまま、ずっと走り続けられた。
沈することがほとんどなくなり、
ついに「乗れている」という実感が全身を満たした。

カーブも、内側へのターンは滑らかで心地よい。
水面を切る音が軽やかに響く。
ただ、外側へのカーブはまだ苦手だ。
逆方向のバランスに戸惑い、
頭ではわかっていても、体がついてこない。
それでも何度か成功したときの感覚は、
忘れられないほど鮮烈だった。

不思議だったのは、足の疲労。
バランスを崩して沈むのではなく、
足の筋肉が限界を迎えて、力が抜けて沈する。
それが何度かあった。
海の上で、まさか筋トレの必要性を痛感するとは思わなかった。
次はもっと脚を鍛えよう。
海に立つための、静かな誓いが生まれた。

レッスンを終えるころには、
ほとんど自由に浮いて航行できるようになっていた。
風と波が、もう敵ではなく、仲間のように感じる。
「ようやく、ここまで来た」
胸の中でそう呟いた瞬間、
この先の海が、少しだけ遠くへと広がって見えた。

この白いポールとその延長線上で海に出ている黄色いブイが、海水浴の人と、マリンスポーツ組を仕切っています。
7月、8月は出廷場所が限定され、自由度が低く不便なのです。またサーフィンスクールもそこだけでやるので劇混みになります。

\ 最新情報をチェック /

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です