2月22日 ついに浮いた日 — 初フォイリング達成の記念日
2月22日。
この日は数日前から「午後はかなり吹く」と分かっていた。予報は8〜9m/s。朝は3〜4m/sから一気に上がるパターンだ。
正直に言えば、自分にとって理想は5〜6m/s。8m/sを超えるとややオーバー気味になる。それでも今回は違った。
「今日こそ浮く。飛ぶ。マスターする。」
そんな強い確信があった。
一度安定してフォイリングできれば、自転車と同じで体が覚えるはず。今日でレッスン卒業かもしれない――それくらいの気合いで朝から海へ向かった。
5㎡でスタート、まだ余裕あり
現地に着くと、まだ風はそれほど強くなかった。先生は「これから上がるから」と、5㎡と4㎡の両方を持って海へ向かおうと提案。2枚体制で準備した。
南風でオンショア気味。波もまだ小さい。リスクは低い。まずは5㎡を張って出艇した。
いつものルーティン。
風上にしっかり登る。
反対側で下らせて加速。
パンピングで浮かせるトライ。
前回の「浮きかけた」感覚を思い出しながら繰り返す。
しかし前半はまだ風が弱く、パンピングとボードポンピングの連動が難しい。1回ふわっと軽くなったがすぐ失速。
「あと少しなのに」
風が上がり、5㎡では限界
そうこうしているうちに風が一気に上がった。
ウィングにしがみつく状態。コントロールするだけで精一杯。パンピングどころではない。完全にオーバーパワー領域に入った。
先生が聞く。
「5で頑張ります?4に替えます?」
無理をすると腕が終わる。判断は冷静だった。
「4に替えます」
暑さと水不足
陸に上がると、気温は約15℃。セミドライでも暑い。すでに汗だく。喉が渇く。ペットボトルは一気に空。
「失敗した…もっと持ってくればよかった」
それでも4㎡をセットし直し、再出艇。
4㎡でフォイリング領域へ
4㎡に替えるとコントロールは劇的に楽になった。風は強いが扱える。再び風上に登り、下りトライへ。
先生はフォイルで軽々と浮きながら周囲を旋回し、無線でアドバイスを送る。その姿は本当に簡単そうで楽しそうだ。
「早くああなりたい」
必死にウィングにしがみつきながらも、目標は明確だった。
初めて“続いた浮き”
何度かトライ。
――浮いた。
そして落ちた。
しかし次のトライで違いが出た。
ふわっと浮き、そのまま…続いた。
5秒。
明確にフォイルが水面から離れていた。
「浮いた!」
だがまだ安定しない。やがて落ちる。
それでも、これまでの“一瞬”とは明らかに違った。
自主練で決定的瞬間
レッスンは終了。しかし風上には確実に戻れる。遭難リスクもない。そこで自主練続行。
風上に登る。
下る。
パンピング。
後ろ足荷重。
――再び浮いた。
そして今度はさらに長い。
約10秒。
明確なフォイリング。
コントロールはまだ粗いが、確実に飛んでいた。
記念日
これはもう言っていい。
「初フォイリング達成」
安定とは言えない。完璧でもない。しかし“一瞬”ではない。明確に続いた浮き。
今日は記念日だ。
思っていたより難しい
e-foilではすでに安定飛行できている。「浮けばいける」と思っていた。しかし現実は違った。
ウィングフォイルは別物だった。
浮くまでが難しい。
浮いてからも難しい。
それでも今日、確実に壁は越えた。
乾杯の日
今日は初めて飛べた日。
今夜は間違いなく乾杯だ。
そして次は――安定フォイリングへ。
確実にステージが変わった一日だった。
Wingはまだ少数派ですね。

