11月8日 e-foil ― 原点確認と、もう一度の助走 ―
前回のレッスンで、いよいよWing-foilで「浮く」練習の入口まで来た。
次はFoilで浮き、安定して走る段階へ――。
その期待は大きい。
だが同時に、その前にもう一度e-foilで、Foilに“乗る感覚”を身体に思い出させておきたいという気持ちが強くなった。
e-foilなら、風や波に左右されず、
純粋に「浮く」「走る」「曲がる」というFoilの基礎だけに集中できる。
それが、次のWing-foilでの安定したフライトにつながるはずだ。
9日は残念ながら、風もほとんどなく、波もない予報。
WingもSUPサーフィンも成立しないコンディションだ。
だから今日は、迷わずe-foilをお願いした。
むしろ、条件としては理想的だったと思う。
振り返ると、前回e-foilに乗ったのは7月12日。
ほぼ4か月ぶりだ。
あのときは、最後にはかなりスムーズに浮いて走れるようになっていた。
だから今日も、
「そこからの続きで、簡単に浮いて、気持ちよくターンできる」
そんなイメージを、どこかで持っていた。
まずはSUPで沖へ出て、
ショップ前の浜からe-foilで出てきた先生と合流。
ボードを交換して、レッスン開始だ。
久しぶりなので、やり方は最初から丁寧に確認。
まずは浮かずに走る状態で、直進とターンの練習から始めた。
――これが、意外と簡単ではなかった。
e-foilボードは思った以上に重く、
左右に傾けるのが難しい。
足を左右にずらせば簡単に曲がれるが、
先生からは「それはやらないで」とストップがかかる。
足はセンターに置いたまま、体重移動だけで操作する。
前足8割荷重。
腰を落とす。
肩を進行方向へ向ける。
理屈は理解できる。
だが実際にやると、とにかく脚が疲れる。
普段のWingボードでは感じない種類の疲労だ。
Foilの下で起きている力を、脚と体幹で直接受け止めている感覚がある。
それでも何度か繰り返すうちに、
少しずつターンがスムーズになってきた。
十分に疲れたところで、
いよいよ直線でスピードを出し、Foilで浮いて走る練習へ。
4か月前はできた。
だから今日も、できるだろう。
正直、そう思っていた。
――甘かった。
浮いては沈み、
浮いては沈む。
その繰り返しだ。
前に苦労した「ノーズが上がりすぎて沈む」問題は回避できていた。
だが、今回は違う。
左右バランスが甘い。
中心に乗り切れていないため、
浮いた瞬間にどちらかへ倒れて沈してしまう。
そのことに気づいたとき、
先生から「じゃあ、これでラストね」と声がかかった。
最後のトライ。
意識するのはとにかくセンター。
スピードを上げ、余計なことをしない。
すると、
ボードが静かに浮き、
今度はきれいに、安定して走った。
「これは、いける」
そう感じた瞬間、
前方にレジャーボードが見えた。
ターンで避けられる。
そう判断したが、
先生から「はい、そこで止めましょう」と声がかかり、そのまま終了。
正直に言えば、
あと2〜3本あれば、完全に4か月前の感覚に戻れたと思う。
むしろ、そこから先に進めたかもしれない。
そんな手応えを残しての終了だった。
今日はもう11月。
海は確実に冷たくなってきた。
この日はウェットではなく、セミドライスーツで入水。
体は問題ないが、足元はまだマリンブーツ。
水に入ると、足先がひんやりする。
「そろそろ、冬用ブーツの季節だな」
そう実感した。
少し悔しさの残る一日だったが、
同時に、
「次はもっと良くなる」
そう確信できる内容でもあった。
e-foilは、やはりWing-foilへの大事な助走だ。
今日の感覚を、次につなげたい。


