11月3日 Wing-foil初挑戦(Wing 4.0 m² Foilボード!)
ついにこの日が来た。
今日は、念願のWing-foilボードでの初練習だ。
前回はオフショアで堤防まで流されかけ、ちょっとした「遭難未遂」。
その教訓を活かし、しっかり対策を準備した。
ひとつはボードへのパドル装着、もうひとつは手に装着する簡易パドルの導入。
水泳のトレーニング用だが、非常時の手漕ぎ効率が格段に上がる。
幸い今日は南西のオンショア。結果的に使わなかったが、備えあれば憂いなしだ。
浜に着いたのは10時半。
予報では4 m/sから次第に7〜8 m/sまで吹き上がる見込み。
すでに多くのウィンドサーファーがセッティングを始めており、
風の高まりを感じさせる雰囲気だ。
しかしこの時点ではまだ微風。
海上には数人しか出ていない。
先生と相談し、今日はドライスーツをレンタルして海へ。
風が上がるまではSUPサーフィンでウォームアップ。
波は小さかったが、すっかり慣れてきたせいか、
波に乗るというより、ただ純粋に海を楽しめた。
30分ほどで風が上がり始め、いよいよ本番。
Wingを準備し、Foilボードの練習開始だ。
フォイルは硬質カーボンやアルミでできた鋭い翼。
出廷時は自分も他人も傷つけぬよう注意が必要だし、
浅瀬で乗るとフォイルを損傷してしまう。
胸の深さまで持っていってから乗る――
そんな基本を先生に教わる。
どれも理屈が通っており、聞いていて納得しかなかった。
いざ、初のFoilボード。
使用するのは初心者用の140 Lボード。
とはいえ、これまで使ってきたWindサーフィン用の200 L超えと比べると、
前後左右の重心移動だけで簡単に不安定になる。
「これはまったくの別物だ…」と思わず声が漏れた。
まずは膝立ちでWingに風を受ける練習。
だが膝立ちですらバランスが難しく、すぐに沈。
それでも、これまで数か月かけて身につけたWing操作の感覚が役に立った。
風を感じ、重心を細かく調整すれば、立ち上がって走れる。
とはいえ今日の目的は“浮く”ことではなく、
ノンプレーニングでの風上航行練習。
プレーニングへの誘惑もあったが、
ここは先生の指導に従い、基礎を固めることに集中した。
Foilの特性で、ボードは非常に不安定。
ニュートラルポジションでのジャイブは想像以上に難しかったが、
これまでの練習の積み重ねが効いて、
成功率は約70%。自分でも驚くほど手応えがあった。
10往復ほど繰り返したころ、風がさらに上がり、うねりも大きくなってきた。
ここで本日の練習は終了。
正直、プレーニングまでは至らず、少し心残りもあった。
だが――風さえあれば、このFoilボードでしっかり航行できる。
その確信を得られたことが、何よりの収穫だった。
浮上のタイミング、プレーニングへの移行、そして波乗りへ。
次に進む道筋がようやく見えた。
初めてのWing-foil体験、確かな一歩。
今日は満足の一日だった。

みんな疾走していました。でもやはりまだウィンドサーフィンが主流派ですね。

珍しくWingがそろっているところを撮影できました!
