3月21日 風待ちの一日 ― 地味だが確実に積み上がった練習
3月21日(土)。
本来はこの日、インストラクターの先生とのレッスン予定だった。
しかし事前の予報は「風が弱い」。先生からも
「日曜日の方が少しマシですよ」
と提案を受けていた。
ただ、日曜日は家庭の予定があり断念。
「土曜日でいきます」
と強行した。
予報では4〜5m/s。
今の自分のステージ――6㎡ウィングでパンピングからフォイリングに持ち込み、それを維持する段階――には十分な風だ。
「これならいける」
そう判断して、埼玉から江の島へ向かった。
いつもの“予報負け”
そして現地。
やはりというか、いつものパターンだった。
弱い。
体感で1〜2m/s。
たまに3m/sが入る程度。
先生も即判断。
「今日はレッスンは難しいですね」
今のレッスンスタイルは、先生がフォイリングで浮きながら周囲を回り、無線でリアルタイムに指示を出す方式だ。つまり先生自身が浮けるコンディションでなければ成立しない。
結果、この日は自主練習に切り替えとなった。
出艇までの“30分の戦い”
自主練とはいえ、準備はいつも通り本格的だ。
・フォイル(翼)の組み立て
・ボードへの取り付け
・ウィングの選定
・ポンプでの空気注入
・ライフジャケット
・リーシュ
・ヘルメット
・飲み物、タオル
これらを整えるのに約30分。
さらに最近は気温が上がり、江の島の人出も増えてきた。観光客の間を縫いながら、機材を抱えて出艇エリアまで移動するのもなかなか気を使う。
ようやく海へ。
微風の現実
海面は穏やか。風はやはり2m/s前後。
6㎡のウィングは、この条件だととにかく重い。
ウィンドサーフィンならマストがあるため、微風でもそこまで負担は大きくない。しかしウィングは違う。すべて腕で支える必要がある。
「これはきつい」
それでも今日はやると決めてきた。
パンピング練習に集中
海に出ると、完全な無風ではないため、走ること自体はできる。
ここで割り切る。
今日はパンピング練習に徹する。
最近学んだポイントを意識する。
・ウィングは規定圧までしっかり入れる
・ボードのセンターに乗る
・体を倒しすぎない
これらを一つひとつ確認しながら、パンピングで前に進む。
風は弱いが、動き自体は明らかに良くなっている。
「風さえ吹けば、これは浮く」
そう思える感触はあった。
左右差という新たな課題
ただ、この日は一つ気になる点もあった。
左右で感覚が違う。
スターボード側はしっくりくる。
しかし反対側になると、どうも違和感がある。
・手の使い方か
・足の位置か
・波との関係か
原因ははっきりしないが、明らかに左右差がある。
こういう細かい違和感が、フォイリング維持の壁になっている気がした。
“浮けなかった日”の意味
結局この日は、一度もフォイリングには至らなかった。
前回は浮けていたのに、今回はゼロ。
少し悔しい。
しかし、冷静に考えれば当然だ。
風が足りない。
むしろこの条件でできたことの方が重要だ。
・パンピングの精度向上
・基本動作の再確認
・左右差の気づき
派手さはないが、確実に積み上がっている。
次へ向けて
「今日は成果が少ないな」
そう感じる日ほど、実は次につながる。
あと1〜2m風があれば――
間違いなく浮ける。
そう言えるだけの準備はできている。
来週はいい風が吹いてほしい。
静かな海で、黙々と積み上げた一日だった。


