11月29日 e-foil(!) ― 海を独り占めした日 ―
今日はこそWingを――
そう意気込んで海へ向かったが、現実は容赦なかった。
風はわずか2 m/s程度。
とてもWingが成立する状況ではない。
結局、今日もe-foilとなった。
正直なところ、
e-foilは先生の負担も大きいし、
何度もお願いするのは少し申し訳ない気持ちもあった。
だが今月4回目。
ここまで来たなら、
「e-foilはもうマスターした」と胸を張って言えるレベルまで行こう。
そう気持ちを切り替え、腹を括った。
まずは先生のお手本。
これが、相変わらず信じられないほど簡単そうだ。
安定して浮き、
美しいラインでスラロームを描いていく。
無駄がなく、力みもない。
「同じことをやっているはずなのに、なぜここまで違うのか」
毎回思うが、やはり経験の差なのだろう。
今日のコンディションは、
この4回の中で最も理想的だった。
風は弱く、海面は比較的穏やか。
集中して練習するには申し分ない。
スタート。
重心はセンター。
足もセンター。
前重心を意識し、スピードを上げていく。
すると――
すっと、自然に浮いた。
先週までに積み重ねた感覚が、
そのまま身体に残っている。
もう迷いはない。
そのまま、安定して直線を走れる。
そして今日は何より特別だった。
風が弱いため、
ウィンドサーフィンもWingも、ほぼ誰もいない。
大海原を、完全に貸し切り。
どこまで行っても、
何をしても、
誰にも気を遣わずにいい。
この解放感は、なかなか味わえるものではない。
安定して走れることを確認し、
今日のテーマはスラローム。
左右にリズムよくターンを繰り返しながら進み、
ある程度沖に出たら、
大きく長いターンで戻り、
またスラローム。
驚いたことに、
一度も沈することなく、3往復。
ただし、体は正直だ。
3往復目を終えたところで、
脚の筋肉が限界を迎えた。
止まって、しばし休憩。
「やはり、脚の筋力と持久力だな」
それでも、
最近は通勤途中に走るようにしているおかげか、
以前よりは明らかに粘れる。
前なら2往復で終わっていたはずだ。
その後は疲労も出て、
ボードコントロールが甘くなり、
Foilが抜けて何度か沈。
やはり、先生のようにはいかない。
それでも――
ほぼ安定してスラロームを描きながら、
大海原を自由に駆け巡れている。
そんな感覚を、確かに味わえた。
「かっこいいですよ」
先生のその一言が、
素直に、嬉しかった。
最後は直線スピード。
「スピード出して遊んでみなさい」と言われ、
パワーを上げて走る。
速度は24 km/h前後。
気持ちいい――が、
同時に、
足の踏ん張りと微妙なコントロールが一気にシビアになる。
まだ、
“楽しむ余裕”まではいかない。
だが、沈せずにスピードを出す練習ができたのは大きい。
今日は、
最高に充実したe-foilレッスンだった。
最高気温は13℃。
それでもセミドライのおかげで体は暖かく、
手袋なし、ブーツも夏用で問題なし。
ただ、来週から一気に寒くなる予報だ。
12月は冬用ブーツかな。
手袋は……正直、あまり使いたくないが。
今年は、真冬もやると決めている。
まだまだ、ここからだ。
来週はクリスマスパーティイベント。
レッスンはお休みだが、
同じ仲間と集まり、
技術談義に花を咲かせたい。
e-foilは、ここまで。
次はいよいよ――
Wing-foilで、この感覚を再現する番だ。


