10月11日: SUPサーフィン ― 台風の波に乗って ―
大きな台風が過ぎ去り、また次の台風が近づいている。
「今日は海に出られるだろうか」と少し心配だったが、予報を見ると雨はあるものの、風は4〜5m/s。
これなら行けるかもしれないと期待を胸に江の島へ向かった。
ところが、海に着くと――またしても風は弱く、2m/sほど。
Wingは今日もお休み。
ビーチにはウィンドサーフィンスクールだけが出ていて、Wingを張っている人は誰もいない。
本当に江の島は、なかなか吹いてくれない(泣)。
仕方なく、先生の提案でSUPサーフィンの練習をすることになった。
Wingfoilの最終目標は「波に乗る」こと。
つまり今日の練習も、遠回りのようで本質的な一歩だ。
それでもやっぱり、Wingがやりたかった。
海に出ると、台風の名残か、波がいつもよりずっと大きい。
いい形のうねりが岸へと返ってくる。
大きなものは3m近く。
自然の迫力に少し気圧されながらも、心の奥ではわくわくしていた。
今日のテーマは「サーファースタンス」。
つまり、左足を前に、足を前後に開いて波に乗る姿勢だ。
今までは足をそろえて直立するだけだったが、
前後スタンスを覚えればカービングへとつながり、
最終的に目指すWingfoilライドにも近づく。
先生の教えを思い出す。
① 良い波を見極める。
② 素早くターンして波に合わせる。
③ 波をつかんだら一歩下がって加速し、さらに腰を落とす。
④ とにかく低重心を意識する。
その4点を心に刻み、いざ波乗り開始。
今日は不思議と調子が良かった。
すぐに波を掴み、長く滑るように走れる。
波が大きいからか、スピードも伸び、視界が広がる。
初めて「乗っている」と実感できた。
長く波の上にいられる喜び――言葉にならないほど楽しい。
試しに足を前後に開いてみた。
これが驚くほど安定する。
腰を落として重心を下げると、波にしっかりと乗れて、
もはや落ちる気がしないほどだった。
波打ち際までスムーズに滑って行けるようになり、
何度も成功を重ねるうちに、自信が湧いてきた。
先生を見ると、さすがプロ。
大きな波の中で余裕のトリックを交えながら乗っている。
その姿があまりにも自然で、
波と一体になっているようだった。
前半は絶好調だったが、後半になると様子が変わってきた。
波に追い越されたり、次の波に巻かれたり。
先生いわく「潮が上がって波が変わってきたね」とのこと。
自分なりに考えてみると、
うまく乗るには“波が返る直前のタイミング”が鍵だが、
その位置が潮によって微妙に変わるのだと思った。
先生はどの波も完璧なタイミングで乗っている。
どうしてあんなに正確にわかるのだろう。
やはり経験と感覚の差は大きい。
レッスン後も興奮が冷めず、
自主練習を続けた。
波が高く、乗れる感覚が楽しくて、
気づけば2時間も海の上にいた。
もう、かなりの確率で波に乗れる。
ほとんど落ちることもなくなった。
まだまっすぐしか走れないが、
安定してきた今こそ、次は“横へ”進みたい。
ただ、今の安定型ボードでは限界があるのかもしれない。
それでも、今日の海は最高だった。
大きな波に包まれながら、
自分の成長をはっきりと感じた日だった。
――来週こそ、今度こそ、Wingを。

今日はサーフィン後に、BEARFOOTバーガーさんのマッシュルームバーガーを頂きました。おいしかった!!すごいですよね。このビジュアル。広告ではなく、私が食べる前に撮影したものですよ。

