1月10日 強風の中のウィングフォイル練習
1月10日。いつものように江の島のヨットクラブへ向かった。担当は、いつも丁寧に教えていただいているインストラクターの先生だ。
現在の自分の段階は、まだウィングの基本操作とボードコントロールを安定させる練習が中心で、いわゆるフォイリング(ボードが水面から浮いて走る状態)には本格的には入っていない。まずはしっかりと風をつかみ、安定して走らせることが目標だ。
この日は朝から風が非常に強かった。浜に立った瞬間に分かるほどで、砂が舞い、ウィングが大きくバタついていた。事前にインストラクターの先生からも「今日は結構厳しいよ」と言われていたが、それでも出艇することにした。強風コンディションを経験することも、操作技術を高めるうえでは重要だと考えたからだ。
実際に海へ出ると、予想以上にハードな状況だった。海面は荒れ、細かいチョップが絶え間なくボードを揺らす。常にバランスを取り続けなければならず、ウィングのパワーも強烈だ。それでも、これまでの練習の成果もあり、ある程度は安定して走れる状態にはなっていた。
転倒の回数自体はそれほど多くなかったが、余裕があるわけではない。ボードの向き、足の位置、ウィングの角度、風の入り方――すべてに集中し続ける必要があった。この日はあくまでウィング操作と走行安定の練習が中心で、フォイリングで浮くための余裕はほとんどなかった。
それでも、これほど風が強く海が荒れたコンディションの中で、乗り続けられたことは大きな収穫だった。以前なら翻弄されて終わっていたはずだが、今回は自分なりにコントロールできている感覚があった。それは確実な進歩だ。
そしてレッスンの最後の1本で、思い切ってフォイリングにチャレンジしてみた。少しスピードを乗せ、下らせて加速する。ボードが前に走り、ノーズが軽くなる。水面から抵抗が抜けるような感覚が一瞬だけ訪れた。
完全に浮いたとは言えないが、「今、浮きかけた」という確かな手応えがあった。
まだ基本操作の段階ではあるが、フォイリングへの入口が見えた瞬間だった。来週こそは、あの感覚をもう少し長くつかみたい。
厳しいコンディションだったが、非常に意味のある練習だった。楽しく、そして確実に前進を感じられた一日だった。

